「年利5%!」「元本保証付き?」そんな魅力的な言葉で紹介されることもある「仕組債」
しかし、仕組債はその仕組みの複雑さから、リスクやコストが分かりにくい金融商品です
仕組債は高利回りで魅力的に見えますが、実は複雑で高リスクな商品です
そこで今回は、仕組債の基本から手数料やリスクの実態、なぜ注意が必要なのかまでわかりやすく解説します
知っておくことでより良い金融商品を選ぶ目も養われますので、ぜひ最後までお読み下さい!
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①仕組債とは?

仕組債(しくみさい)とは、「債券」と「デリバティブ(金融派生商品)」を組み合わせた金融商品です
一見すると普通の債券のように見えますが、実は「ある条件が満たされたときに元本が減る」「特定の株価に連動する」など、複雑な仕組みが組み込まれているのが特徴です
【例えばこんな仕組債】
・株価が一定以下に下がらなければ年利5%
(でも、株価が一定水準を下回ると、元本が大きく減る可能性あり)
・売却は市場価格次第で、途中解約は大幅な元本割れのリスクあり
②仕組債の「高利回り」はなぜ実現するのか?

仕組債が魅力的な利回りを提示できる理由は、「投資家がリスクを引き受けている」からです
たとえば、株価が一定水準を下回った場合に元本が減る仕組みになっていれば、発行側はリスクを投資家に移せるため、高めの利回りを提示できます
つまり、表面利回りが高いのは「そのぶん投資家に不利な条件がついているから」とも言えます

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③驚くほど高額な手数料の実態

仕組債の大きな問題のひとつが「手数料の不透明さと高さ」です
【よくある手数料の構造】
・販売手数料(購入時に3%〜5%)
・組成手数料(債券の中に埋め込まれていて見えにくい)
・運用管理費用(信託報酬など)
これらのコストはパンフレットに明記されていないことも多く、商品によっては手数料が10%以上になるケースもあります
高い手数料は、実質的な投資効率を大きく下げる要因になります
ある程度、投資について勉強されている方であれば、販売手数料の
3%〜5%だけでもかなりの割高であることが分かります
こういった金融商品を比較検討する際には、手数料などのコストについて相場感が身についているかも重要です
相場感が身についていなければ、野菜で例えるならじゃがいも1袋1万円で販売されていても割高と気づくことができません
投資は勉強を怠るとお金を増やすどころか失うことになってしまいますので、注意が必要です
④投資家にとってのリスク

仕組債の投資家が負う主なリスクを以下にまとめました
(1)元本割れリスク
仕組債の多くは「元本保証」がありません
特定の条件を満たさなければ元本が戻ってこない仕組みになっており、たとえば株価や為替が一定の水準を下回ると、元本が大幅に毀損する可能性があります
(2)ノックイン・ノックアウト条項による損失
特定の価格水準(ノックイン価格)を下回ると、株価連動型仕組債などでは、満期時に元本の代わりに株式を渡される(しかも大きく値下がりした株)ことがあります
これにより、大きな損失を被る可能性があります
(3)途中解約できない(流動性リスク)
仕組債は原則として満期まで保有しなければならない商品です
途中売却は可能でも、市場価格が大きく下がっている可能性が高く、損切りになるケースが多いです
緊急で資金が必要な場合でも換金できないリスクがあります
(4)価格が不透明(時価評価の難しさ)
仕組債の価格は複雑な計算式で決まり、市場での価格形成が明確ではありません
そのため、投資家が自分で現在の価値を把握することが非常に難しいです
(5)信用リスク(発行体リスク)
仕組債は、基本的に発行体(主に金融機関など)の信用に依存しています
発行体が倒産すると、利息どころか元本すら戻ってこない可能性があります
(6)高利回りに見せかけたリスクのすり替え
仕組債は一見「年利5〜10%」などと魅力的な利回りが提示されますが、それはリスクを投資家側に押し付けることで成立している場合が多いです
投資家はリスクプレミアムを受け取っているというより、保険の売り手(リスクの引き受け手)になっているような状態です
(7)デリバティブの理解が必須(仕組みが非常に複雑)
オプション取引やスワップ取引などのデリバティブが組み込まれており、金融の専門知識がなければ内容を正確に理解するのは困難です「リスクを理解せずに買ってしまう」ことで、想定外の損失を被るリスクが高い商品です

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⑤なぜ仕組債は勧められるのか?販売側の事情

仕組債は金融機関にとって「儲かる商品」です
理由は以下の通りです。
・手数料が高く、金融機関の収益に貢献
・複雑な仕組みで、リスクの全容が伝わりにくい
・一見「お得」に見えるので勧めやすい
そのため、銀行の窓口や証券会社では、特に退職金を持つ高齢者などに勧められることが多いのが実情です
金融機関もビジネスですから、当然利益の多い商品を顧客に勧めます
それを念頭において顧客側である私たちは知識武装しなくてはなりません
⑥金融庁も注意喚起している

金融庁も仕組債についてはたびたび注意喚起を行っています
特に、「高齢者への販売」「リスク説明の不足」などが問題視されています
金融庁の公式サイトには、以下のような記述があります
「仕組債は、仕組みやリスクが複雑で、十分な理解がないまま購入すると、損失が生じるおそれがあります。」
高齢者がよく利用する銀行の窓口等で勧誘を受けやすい点に注意が必要です

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⑦ 仕組債は投資対象として適切か?

筆者の結論として、仕組債は「投資初心者や中長期の資産形成を目指す人には不向き」で
基本的に投資対象として検討する必要がないと思います
理由は以下の通りです
・複雑すぎてリスクが読みづらい
・手数料が高く、非効率
・長期投資の基本である「分散・低コスト・シンプル」に反する
投資の王道は、インデックスファンドを用いた分散投資+長期保有です
仕組債のような複雑で手数料の高い商品は、リスクとリターンが見合っておらず無理に選ぶ必要はありません
債券投資をしたければ、米国債等で十分だと考えます
⑧まとめ

仕組債は、一見魅力的に見える金融商品ですが、その裏には複雑なリスク構造と高額な手数料が潜んでいます
金融機関の営業トークだけに惑わされず、自分自身で内容をよく理解し、慎重に判断することが大切です
資産形成においては、「わかりやすい商品」「低コスト」「長期的視点」が最も重要です
その観点から見ると、仕組債はおすすめできる商品ではありません
退職金を受け取る年代の方は金融機関から営業のターゲットにされていますので、より注意が必要です
今回の記事が皆様の資産を守る上で参考になれば幸いです♪
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